日本語はどこまで必要か

同僚は外国人「日本語はどこまで必要か」

特定技能と日本語能力

特定技能の資格を取得するには日本語能力試験(JLPT)で4級レベル(N4)が求められる。HPでも案内しているが、N4レベルの日本語というのは、それほど高いとは言えない。
そこで、言葉の能力で評価に差を付けて良いかと言う質問がある。これは駄目である。特定技能はN4をもっていることで取得できる。特定技能の雇用前提に、「日本人と同等以上」と明確に書かれている以上、N4をもっているイコール言葉の問題は解決しているという前提にたってこの制度がなりたっているからである。

日本語能力の高さより大事なこと?

言葉の問題は、日本語で細かいニュアンスを普段やりとりしている我々からみればもどかしい。しかし、言葉の問題は案外はやく解決する。とくに職場で使う単語の量はそれほど多くはない。
私の事務所の場合、言葉の問題より、自分から進んで業務で発生した課題を自分から進んで解決する能力とITリテラシーを最初に求める。もちろん、まったく話せないでは話にはならないが、N2を必ずしももっていなくても、半年もすると追いついてくる。
どの企業にも、求める理想的な能力というのはあるはずなので、そちらをどう読み取れるかのほうが大事なのだが、技術・人文知識・国際業務の採用でも大半の企業はN2を要求する。言語能力に力点をおきすぎると、せっかくの人材を採り損なっているように見えることの方が多い。